近年、シールド工法は長距離掘進や玉石・礫混じり地盤および岩盤層での施工例が増大しており、そのような 施工環境下においては、カッタービットが施工中に地盤内の礫や玉石との接触で生じる衝撃により、超硬チップ が破損し、切削能力の低下を引き起こす。このことからビットの耐衝撃性に着目し、図-1 に示すように玉石・礫 混じり地盤において、切削機能の維持を目的とした多層チップビットを考案し、性能評価を行うために静的載荷 実験および衝撃解析・実験を実施した。
図-1 多層チップビットのメカニズム(イメージ図)
No. | 切削方向 | 推進方向 | ||||
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MODEL1 | MODEL2-1 | MODEL2-2 | MODEL1 | MODEL2-1 | MODEL2-2 | |
1 | 309 | 325 | 219 | 320 | 292 | 337 |
2 | 266 | 253 | 205 | 405 | 368 | 312 |
3 | 275 | 262 | 202 | 407 | 450 | 358 |
平均 | 283.3 | 280.0 | 208.7 | 377.3 | 370.0 | 335.7 |